温身平よりダイクラ尾根方面 | 砂防ダム |
8月16日早朝千葉より車で新潟の実家によってから天狗平の飯豊山荘へ。満員なの で大広間に我々夫婦と今日、御西小屋から降りて来た夫婦と泊まる。 8月17日5:30飯豊山荘を出て温身平経て石転び沢出合まで梅花皮沢左岸の夏道 を行く。石転び沢出合直前の道の真ん中の石の上にマムシらしい蛇がとぐろを巻いて 動かないので遠巻きにして出合に出る。出合付近には雪はなく門内沢にも雪が残って いないし水量も石を飛び越えながら渡れる程度。休憩しながらこれから登る石転び沢 を見上げると2,3人が既に雪渓を登っているのが見える。 石転び沢の右岸へ石を飛び越えながら渡り夏道を行く。しばらく行くと途切れた雪渓 が現れるが降りず次の雪渓まで夏道を行き雪渓に降りる。いよいよ、アイゼンを付け て登り始める。途中でアイゼンが靴と合わず2、3回締め直す。無理もないアイゼン は20数年ぶりに付けたので夏靴には踵の部分が合わないことが解ったが紐をきつく 締めて合わせた。10本爪が硬い雪にフィットして気持ちがよいがカモシカの糞?が 多く点在して雪は黒くなっていて汚い。時々、冷たい風となま暖かい風が吹き汗を乾 かしてくれる。すこし急な斜面を息を弾まして登ると北股沢の出合に出る。出合直前 の右岸側に亀裂があるので注意。北股沢には少ししか雪渓が残ってない。今来た雪渓 を見下ろすと何でこんなに時間が登るのにかかるかと思うほど距離感がない。上部は ガスっていたが完全に露出した黒滝はよく見えた。ここからは雪がないのでアイゼン をはずして休憩後、尾根の黄色の旗を通り黒滝の上部の上に出て草付きの道を登る。 途中にミヤマキンホウゲ、シナノキンバイ、ハクサンボウフウなどが目に付いた。や がて、草付きの広場に出て梅花皮小屋に着いた(12:30)。新しい小屋は完成し ていたが検査が終わってないのでオープンできないでいた。小屋付近は風が強くガス っていて肌寒くなってきた。ここで昼食をとり北股岳を登りギルダ原を経て門内小屋 に着いた(14:30)。途中風が強くガスっていて稜線からの山々や花の写真が撮 れなかったが、16時頃より空が明るくなり晴れてきた。早速、小屋周辺の花の写真 を撮りに出た。 |
石転び沢出合より石転び沢 |
石転び沢の雪渓を登る | 北股沢出合より石転び沢出合 | 黒滝 |
北股沢出合より黒滝方面 |
北股沢出合より北股沢 |
北股岳山頂 | 門内岳山頂 |
門内小屋より北股岳方面 |
8月18日5:30門内小屋を出る。今日登る杁差岳が遠くに小さく見える。地神山 を経て頼母木山へ笹の道を過ぎると頼母木小屋に着く。ここまで来ると杁差岳は小屋 まではっきりと見える。小屋に荷物を置いてサブザックで杁差岳へ。朝から太陽が照 りつけ大石山から鉾立峰への登りは可成りきつかった。休憩後、花の写真を撮りなが ら杁差小屋までゆっくり行く。思っていたほど花の種類は多くなかった。小屋はこれ で無人小屋かと思うほど非常にきれいで登山者もだれもいなかったので大の字になっ て少し寝た。その後、杁差岳山頂に登ると日本海がうっすらと見えた。山頂にはタカ ネマツムシソウの花とトンボが多く見られた。写真を撮った後、頼母木小屋までゆっ くりと戻った(12:30)。今日中に天狗平まで下れそうだが天気もいいし水もあ るのでここの小屋でもう一泊する事にした。 |
門内小屋付近より飯豊本山方面 | 大石山より杁差岳 |
大石山より鉾立峰の途中で | 杁差岳山頂より日本海方面 |
8月19日5:30頼母木小屋を出る。地神北峰まで笹が多く朝露でズボンと靴がビ ッショリ濡れた。後は杁差岳左手に見ながら丸森尾根降りる。途中の水場で休憩して 最後のきつい下りを飯豊山荘を間近に見ながら天狗平に着いた(10:30)。温泉 で汗を流して、東北自動車道に出て常磐自動車道経由で帰宅した(22:00)。 【見かけた花】 《温身平〜梅花皮小屋》→ヤマアジサイ、カリガネソウ、ミヤマキンポウゲ、シロニガナ、 シナノキンバイ、ハクサンボウフウ、ハクサンフウロ、イワイチョウ、ヤマハハコなど 《門内小屋付近》→ハクサンシャジン(紫、白)、タカネマツムシソウ、ハクサントリカブト、 ハクサンフウロ、ミヤマコゴメクサ、ミヤマクルマバナ、タテヤマウツボクサ、ハクサンボウフウ、 ハクサンイチゲ、チングルマの花柱、ニッコウキスゲ、?リンドウ、?アザミなど 《杁差岳小屋付近》→タカネナデシコ、ハクサンシャジン(紫、白)、ウメバチソウ、 タカネマツムシソウ、ハクサントリカブト、ハクサンフウロ、ミヤマコゴメクサ、 ハクサンボウフウ、?リンドウ、?アザミなど |
頼母木小屋よりの日の出 |